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アメリカ会社設立サービスのおすすめ4選|設立代行はSaaS型で安くできる?弁護士に依頼する場合との違いも解説

2. 米国ビジネスの基礎知識
監修者

米国の会計事務所にて、個人事業主から上場企業までアメリカ進出企業のバックオフィス業務を幅広く支援。会計・税務を軸に、SaaS・AIを活用した業務効率化・業務設計を得意とする。
米国公認会計士 / 米国税理士 (Enrolled Agent)

「アメリカで会社を設立したいが、弁護士に頼むと高そうだ」
「最近よく見るZenBusinessなどのオンラインサービスで本当に大丈夫なのか?」

アメリカでの会社(法人)設立を検討する際、こんな疑問に直面する方も少なくないだろう。結論から言えば、ベーシックな会社(法人)を設立するだけであればSaaS型の会社設立代行サービスで十分対応可能である。しかも、費用は弁護士に依頼する場合と比べて大幅に抑えられるケースが多い。

本記事では、SaaS型の会社設立サービスと弁護士依頼との違いを整理したうえで、おすすめの法人設立サービス4選をご紹介する。基本的にはZenBusinessが最もバランスが良く、無難な選択肢であるが、状況によっては他社が適しているケースもある。以下、それぞれ詳しく解説していく。

アメリカでの会社設立はSaaS型サービスで本当に大丈夫か?

まず理解しておくべきなのは、通常の会社設立手続き自体はそこまで高度な法的判断を要するものではないという点である。州政府への設立書類の提出、Registered Agentの選任、必要情報の入力など、手続きの大半は定型的である。SaaS型の設立代行サービスはこれらの定型業務をオンラインフォーム化し、ユーザーが質問に答えていくだけで書類作成・提出まで完了できるよう設計されている。

つまり、多くのケース(特にスタートアップや個人の法人設立)では「弁護士でなければできない作業」ではない。もちろん、株主間契約の設計や複雑な資本政策、訴訟リスクを伴う特殊構造などがある場合においては弁護士が必要になる。しかし、スタートアップの法人設立やスモールビジネスの法人化であれば、SaaS型のオンラインサービスで十分に対応可能である

弁護士に依頼する場合との違い

弁護士に会社(法人)設立を依頼する場合、個別の事情に基づいたカスタマイズ対応が可能である点が最大のメリットである。一方で、費用は安くても3000ドル以上、個別具体のカスタマイズが必要な場合には10,000ドルを超えるケースが一般的である。

これに対し、SaaS型の設立代行サービスは価格が明確で透明性が高い。基本プランであれば州の登録費用に加えて数十ドルから数百ドル程度で利用可能である。オンライン完結型であるため、手続きも迅速である。

要するに、弁護士や専門業者へ依頼すべきかどうかは「個別の事情を加味した会社(法人)設計が必要かどうか」が弁護士に頼むべきかどうかの判断基準となると言える。

SaaS型の会社設立サービスおすすめ4選

1. ZenBusiness|最もバランスが良く無難な選択肢

ZenBusinessは、価格、スピード、使いやすさのバランスが非常に優れているオンライン会社設立代行サービスである。最大の特徴は、低価格プランが用意されている点とユーザーインターフェースが非常に分かりやすい点にある。法人設立の流れがシンプルで、英語に不安がある方でも比較的進めやすい設計になっている。さらに、Registered Agentサービスの初年度無料プランが含まれているパッケージもあり、初期コストを抑えたいスタートアップや個人起業家には特に相性が良い

また、法人設立後のコンプライアンス管理サポートや州ごとの年次報告(Annual Registration)リマインダー機能も充実しており、会社設立後の維持・管理まで視野に入れたサービス設計になっている点も評価できる。

さらに、週末であっても電話、メール、ウェブチャットを通じてカスタマーサポートに対応してもらうことが可能である。実際、迅速な対応がレビューサイトでも高く評価されている。

総じて、「できる限りコストを抑えつつストレスなく会社を作りたい」という方にはZenBusinessが第一候補になる。

2. Swyft Filings|即日の会社設立完了も可能

Swyft Filingsはスピード重視の方に向いているサービスである。設立は最短即日で完了させることができる(追加料金あり)。ただし、ZenBusinessにおいても1営業日で対応してくれる追加オプションがあるため、なんとしても即日で会社を設立しなければならない理由がない限り、あまり魅力的でないかもしれない。

また、価格体系はZenBusinessと比べて割高になるケースが多い。特にRegistered Agentサービスは $596/year となっており、ZenBusinessの $199/year と比較するとかなり割高になっていることがわかる(2026年2月時点)。

3. Northwest Registered Agent|老舗のRegistered Agentサービス会社

Northwest Registered Agentは、社名にもあるようにRegistered Agentサービスを主軸としており、サポート体制を評価するレビューが多くみられる。特にカスタマーサポートは専門性の高い質問にも対応可能で、その点を高く評価されている。

価格の面ではZenBusinessより若干高めになるケースもあるが、Registered Agentを含めた手厚いカスタマーサポートを重視したいという方には有効な選択肢となる。

1点だけデメリットを上げるとすれば、ZenBusinessやLegalZoomなどの他社が明朗な料金プランを提示しているのに対し、Northwest Registered Agentのホームページの料金プランは若干わかりにくい。どのプランにどのようなサービスが含まれているのかが明確でないため、都度担当者へ確認して進める必要がある。

4. LegalZoom|法的なアドバイスを継続的に受けたい場合に最適

LegalZoomは上場企業(ナスダック)であり、アメリカのオンライン法務・設立支援サービス大手である。会社設立だけでなく、契約書作成や商標の登録、弁護士からの法的アドバイスなど幅広い法務サービスを提供している点が特徴である。ZenBusinessと比較しても設立費用等は遜色なくリーズナブルであるが、Registered Agenetの費用については少し割高である。弁護士のサポートを継続的に受けたい場合にはLegalZoonが適しているが(ZenBusinessやその他のサービスには弁護士へのアクセスは含まれないため)、起業初期のスタートアップやスモールビジネスにおいては通常不要であることが多い。そのため、単純な設立コストにおいてはZenBusinessに軍配が上がる。

当サイトの結論|「ベーシックな法人設立ならSaaSで十分・まずZenBusinessを検討」

特にスタートアップやスモールビジネスの会社設立であれば、SaaS型の設立代行サービスで十分に対応可能である(弁護士に依頼する必要があるのは複雑な契約設計や資本戦略を伴うケースに限られることが多い)。その中でも価格やシステムの使いやすさ、カスタマーサポートの品質などの総合的なバランスの観点からは「ZenBusiness」が最もおすすめである。

まとめ

本記事では、アメリカ会社設立におけるSaaS型設立代行サービスと弁護士依頼との違いを整理したうえで、代表的な4社の特徴と選び方について解説してきた。アメリカでの法人設立は州政府への書類提出を中心とした定型的な手続きが大半を占めるため、通常のスタートアップやスモールビジネスであればSaaS型サービスで十分対応可能であるケースが多い。

一方で、株主構成が複雑な場合や将来的な資金調達を見据えた資本設計、あるいは特殊な契約関係を伴う場合には、弁護士の関与が適切となることもある。「どの手段を選ぶべきか」は、単に費用の高い安いではなく、自社の事業規模や将来計画、必要とされる法的カスタマイズの程度によって判断すべき問題である。

本記事が、少しでも読者の皆様の参考となれば幸いである。

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